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VERA10周年記念イベント

天の川サミット

記念式典に続いて、天の川サミットでは、VERA観測局のある4自治体(奥州市、薩摩川内市、石垣市、小笠原村)の首長さんが、初めて一堂に会しました。

画像 現在、それぞれの地において、観測局の施設公開とあわせたイベントが毎年開催され、多くの観光客を呼ぶとともに地域の重要な行事となっています。

しかし当初は「星で町おこしなんかできるわけない」と、懐疑的な声が多かったとの裏話も。星が綺麗なことなど、土地の人々にとっては当たり前すぎたのですね。
始めてみたら多くの人が来てくれてビックリしたそうです。今では星空合コンなんて企画もあるのだとか!?
また、VERAは教育・観光・産業に多くの貢献をしているとのお話がありました。

そのように観測局と地元との連携が深まる折、4地域間の連携も深めようと、今回のサミットが開かれました。
天文・宇宙・星空を通じて連携し、交流を深める企画は国内では初めての試みです。
この企画は「天の川ネット」と名付けられました。
交流を通じ、それぞれの地域での教育・文化・観光などあらゆる面で、新たな発展を目指すものです。 距離的には大変遠い地域間ですが、今はインターネットも普及しているし、いろいろな交流方法が工夫できるだろうとアイデアを交わしました。

画像 国立天文台の林台長からは、地域の方々に様々な形でサポートしてもらっていること、研究成果をみなさんにもっと知ってほしいこと、「天の川ネット」を天文台からもサポートしたいとお話があり、「VERAは、電波だけではなく、人間もつなぐ」と締めくくられました。

そして水沢高校科学部の生徒さんたちが「天の川サミット宣言」を高らかに読み上げてくれました。


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祝賀会

画像 夕刻には、記念祝賀会が行われました。

さすが長い天文の歴史がある土地柄か、会場は星空がイメージされた素敵なホールでした。

地元に伝わる芸能の保存会の方々も鹿踊りなどを披露してくださり、思わず見入ってしまう迫力でした。

祝賀の美酒に浸りつつ、周りの方々から様々な苦労話や研究エピソードなどを楽しく伺ったり、思い出話に花が咲いたり。

画像 そんな中で感じられたのは、みなさんが熱い心を持った方々であること。高い技術・学術は言うまでもないけれど、何よりも情熱や行動力が、ものごとを動かすもとなのですね。

また、式典で成果を報告された本間先生が、懇談の中で仰った言葉も心に残りました。

「電波望遠鏡の数が増えることは、競争する相手ではなく、協力できる相手が増えること。
みんなが協力することで、より大きな成果が生まれる。
電波は皆をつなぐことができるんです」

10年の重みを感じ、新たな刺激を受け、そして初心に返らせてくれるような会でありました。


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