研究ハイライト
成果報告
大質量形成領域 Onsala 1 の水メーザー観測
VERA+NRO野辺山45m鏡+NICT鹿嶋34m鏡で行われた、大質量形成領域Onsala 1の水メーザー観測から、この領域に2つの水メーザークラスターが約3000AU離れて存在していることがわかりました。
また、固有運動計測から、2つのクラスターの水メーザーとも双極流的なふるまいを示すことが明らかになりました。
この2つのクラスターの位置は、この領域にあるミリ波連続波の2つのピークとほぼ一致する一方で、メタノールメーザーおよびHII領域が付随している領域からは離れていることが判明し、数1000AU以内の領域でも進化段階に系統的な差があることが見いだされました。
また、水メーザークラスターの一つとHII領域に付随しているOB星(若くて重い星)が連星系を成している可能性も提示されています。
関連論文
- Nagayama T., 2008, PASJ, 60, 183, VLBI Observations of Water Masers in Onsala1: Massive Binary Star-Forming Site? [英語](PDF:457KB)